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プリント基板の生産性向上支援ソフトウェア 「Q-upAuto」をバージョンアップ~不良の分析時間を大幅短縮し、安定した良品モノづくりを支援~

  • 2019年05月27日
  • オムロン株式会社

オムロン株式会社(本社: 京都市下京区、代表取締役社長CEO: 山田義仁、以下オムロン)は、プリント基板の実装ラインにおいて、検査機の品質データと実装機の製造データを一元管理し生産性向上を支援するソフトウェア「Q-upAuto」をバージョンアップし、5月下旬から提供を開始します。今回のバージョンアップでは、不良発生要因の特定をより容易にするため、不良発生時の各装置の製造データと検査データを、部品品番毎に即時に関連付けて確認できるように改善し、不良対策の所要時間を最小限に抑えることで、ラインの稼働率や品質の向上を支援します。

プリント基板の実装ラインでは様々なメーカーの装置が混在しており、品質管理には、高度な専門知識や膨大な作業時間が必要となるため、ライン全体での一貫した情報管理システムの構築が求められています。オムロンは201710月より、株式会社FUJI、株式会社富士通九州システムズ、ジャパン・イーエム・ソリューションズ株式会社(以下JEMS)と共同で、JEMS社のプリント基板実装ラインのマシンツーマシン(M2M)システム*1の開発および実証実験を行ってきました*2このシステムは「Q-upAuto」を用いて品質データを管理しており、今回のバージョンアップは、顧客との共創による実証実験を通じて現場でのリアルな課題を解決することで蓄積された知見やノウハウを元に開発しました。オムロンは「Q-upAuto」でプリント基板実装ライン保有企業のスマートファクトリー化の推進をサポートします。

オムロンは、3つの"i"、「integrated(制御進化)」、「intelligent(知能化)」、「interactive(人と機械の新しい協調)」からなる戦略コンセプト"i-Automation!"のもと、製造業のモノづくり現場の革新に取り組んでいます。基板検査では定評のある基板検査装置のさらなる進化に加え、実装ライン全体の検査情報と設備の稼働情報を一元管理することで、プリント基板実装ラインの生産性と品質管理力の飛躍的向上に貢献します。

■Q-upAutoについて

Q-upAuto」は、不良が発生する前に不良の予兆を自動的に検知することで、不良の発生を未然に防止し、自律したライン作りを支援するシステムです。従来はプリント基板実装ラインで不良が発生した後にその不良の原因を調査し、熟練者の経験を元に工数と時間をかけて不良発生の要因を分析し特定していました。「Q-upAuto」を導入したJEMS社事例では、実装ラインの最終工程に設置される当社の検査装置から得られる品質データをFUJI製実装機の製造データと紐づけることで、リアルタイムに不良の発生プロセスを特定し、その不良が発生する前に自動的に装置の是正動作を行うことで、"不良を作らない"生産ラインを実現しています。

Q-upAutoで行われるデータの一元化

基板・部品ごとに、品質情報とマウント情報を紐付けています。

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■不良発生時の対策処理フロー

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*1 マシンツーマシン(M2M)システムとは、コンピュータネットワークに繋がれた機械同士が人間を介在せずに相互に情報交換し、自動的に最適な制御が行われるシステムのことです。

*2 詳細はジャパン・イーエム・ソリューションズ株式会社のプレスリリースをご覧ください。
https://www.j-em-s.com/news/news/upload/3-0link_file.pdf

"i-Automation!" について

オムロンは、これまでFAのリーディングカンパニーとして画像処理センサーなどの入力機器から、各種コントローラー、サーボモーターなどの出力機器をはじめ安全対策機器、産業用ロボットまで幅広い機器を有し、これらをソフトウェアで組み合わせた独自のオートメーション技術を世界中の製造現場に提供してきました。現在は、こうした技術と機器群をベースに、3つの"i"、「integrated(制御進化)」、「intelligent(知能化)」、「interactive(人と機械の新しい協調)」からなる戦略コンセプト"i-Automation!"を掲げ、製造業のモノづくり現場の革新に取り組んでいます。

オムロン株式会社について

オムロン株式会社は、独自の「センシング&コントロール+Think」技術を中核としたオートメーションのリーディングカンパニーとして、制御機器、電子部品、車載電装部品、社会インフラ、ヘルスケア、環境など多岐に渡る事業を展開しています。1933年に創業したオムロンは、いまでは全世界で約35,000名の社員を擁し、117か国で商品・サービスを提供しています。制御機器事業では、モノづくりを革新するオートメーション技術や製品群、顧客サポートの提供を通じ、豊かな社会づくりに貢献しています。詳細については、https://www.omron.com/jp/ja/ をご参照ください。

本件に関する報道関係からのお問い合わせ先
オムロン株式会社
ブランドコミュニケーション部
TEL:075-344-7175
一般のお客様からのお問い合わせ先
オムロン株式会社 検査システム事業部 西部営業課
TEL:06-6347-5840

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