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オムロン「CES2019」に出展第5世代卓球ロボット「フォルフェウス」と、「近未来のモノづくり現場」を披露

  • 2019年01月23日
  • オムロン株式会社

オムロン株式会社(本社:京都市下京区、代表取締役社長 CEO: 山田義仁、以下オムロン)は、1月8日から11日まで米国ネバダ州ラスベガス市で開催された「CES(コンシューマー・エレクトロニクス・ショー)2019」(以下CES)に出展しました。今年で2回目の出展となった今回は、当社のコンセプトである、「人と機械の融和」を象徴する卓球ロボット「フォルフェウス(FORPHEUS)」の第5世代モデルと、「近未来のモノづくり現場」をイメージしたファクトリーオートメーション(FA)を展示しました。オムロンのコア技術「センシング&コントロール+Think」を通じて、生産性や品質を向上すると共に、働く人の安全を守りながら能力強化を支援する、「近未来のモノづくり現場」を多くの来場者に体験いただきました。

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オムロン執行役員常務(オムロン マネジメントセンターオブアメリカ 会長 兼 CEO)のナイジェル・ブレイクウェイは次のように述べています。 「オムロンの創業の精神は、人々の生活を向上させ、よりよい社会づくりに貢献することです。私たちはテクノロジーがその理念に寄与できると信じています。今回のCESは、当社のコア技術によってAIやロボティクス、オートメーション技術が人の可能性を最大限に引き出す「人と機械の融和」にふれていただき、当社の理念を体感いただく機会となりました。」

出展内容

第5世代「フォルフェウス」

AI技術を搭載した卓球ロボット「フォルフェウス」は、「センシング&コントロール+Think」で、機械が人の能力や創造性を引き出す「人と機械の融和」をわかりやすく体現するものです。CES2019が世界初披露の場となった、第5世代「フォルフェウス」は、AI技術によって対戦相手へのコーチング能力を強化したほか、トップスピンやバックスピンを可能にする「肘」と「手首」にあたる機構を追加し、稼働範囲を広げました。また、産業用カメラを手掛けるオムロンセンテック社が誇る超高速カメラによる高速イメージ処理技術を新たに搭載し、センシング能力を一段と向上。5台のカメラを通じて得たセンシングデータを元に、対戦相手のフォームやスキルをプロの卓球選手と比較し、その差をフィードバックすることで、一人一人に最適な個別コーチングを提供することを可能にしました。

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「近未来のモノづくり現場」

オムロンは、「integrated(制御進化)」、「intelligent(知能化)」、「interactive(人と機械の新しい協調)」の3つの"i"からなる"i-Automation!"を戦略コンセプトに掲げ、製造業のモノづくり現場の革新に取り組んでいます。本展示では、ピックアンドプレースや製品搬送といった単純作業を安全かつ高速に行うロボットや、超高精度なレーザー加工技術、人と協調して作業する協調ロボットなど、i-Automation!を実現するオムロン独自のFA技術が、生産に柔軟性をもたらし、消費者一人ひとりのカスタマイズニーズに応える、「近未来のモノづくり現場」を披露しました。

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オムロングループにおいて産業用ロボットの開発や生産を担うオムロンアデプトテクノロジーズの最高技術責任者デロン・ジャクソンは、「近未来のモノづくり現場」のデモンストレーションについて次のように述べています。「私たちが描く『近未来のモノづくり現場』では、生産性や安全性に加え、製品のトレーサビリティによる品質水準や作業者の仕事に対するやりがいの向上といった、新しい現場のニーズを、人と機械が協調することを通じて実現しています。」

「テックトーク」

CESの初日(1月8日火曜日)、オムロンブースにおいてAIやロボティクス、オートメーション技術の専門家による「テックトーク」イベントを開催しました。テックトークでは、スタンフォード大学メディアXのジェイソン・ウィルモット氏とオムロン アデプトテクノロジーズのデロン・ジャクソンが登壇し、ロボティクス研究開発の最新事情や「人と機械の融和」に関する研究について語りました。

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(左より)モデレーター:グレン・ギルモア氏、スタンフォード大学メディアX:ジェイソン・ウィルモット氏、
オムロン アデプトテクノロジーズ:デロン・ジャクソン

オムロンは、2018年4月、東京に近未来をデザインする研究会社「オムロン サイニックエックス株式会社」を設立しました。同社は、大学や社外研究機関とオープンイノベーションによる、"近未来デザイン"の創出に取り組んでおり、今回のテックトークはその活動の一環です。様々なパートナーとともに、社会的課題を解決するため、技術革新をベースに「ビジネスモデル」「技術戦略」「知財戦略」を統合し具体的な事業アーキテクチャーに落とし込んだ"近未来デザイン"を創り出します。オムロンは、テックトーク等の活動を通して近未来を議論し、一緒に創るパートナーの輪を広げ、社会的課題の解決を加速させていきます。

ブレイクウェイは最後に次のように述べています。
「オムロンは何十年にもわたって、人々の生活を向上させるテクノロジーの進歩に貢献してきました。全世界で5億以上のデバイスで活用されている当社の顔画像センシング技術など、世界中の人々は気づかないうちに私たちの様々な技術にふれています。CESを通じてオムロンという会社をさらに深く知っていただき新たな繋がりを持てたパートナーや人材と、新規プロジェクトや世界中での事業拡大について、これから話し合えることを楽しみにしています。」

オムロン株式会社について

オムロン株式会社は、独自の「センシング&コントロール+Think」技術を中核としたオートメーションのリーディングカンパニーとして、制御機器、電子部品、車載電装部品、社会インフラ、ヘルスケア、環境など多岐に渡る事業を展開しています。1933年に創業したオムロンは、いまでは全世界で約36,000名の社員を擁し、117か国で商品・サービスを提供しています。制御機器事業では、モノづくりを革新するオートメーション技術や製品群、顧客サポートの提供を通じ、豊かな社会づくりに貢献しています。
詳細については、 https://www.omron.com/jp/ja/ をご参照ください。

報道関係からのお問い合わせ先
オムロン株式会社
ブランドコミュニケーション部
TEL: 075-344-7175

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