向井 滋春Shigeharu Mukai
技術・知財本部 ロボティクスR&Dセンタ
Voyager Project部 VP3グループ
先進理工学部 電気・情報生命工学専攻 修了 / 2021年入社
技術・知財本部 ロボティクスR&Dセンタ
Voyager Project部 VP3グループ
先進理工学部 電気・情報生命工学専攻 修了 / 2021年入社
My Career
入社後、移動ロボットチームに配属。現在は次世代ラボオートメーションシステムのロボット開発を行いながら、社員が興味関心を深掘りするための「技術トライアル制度」にも自ら手を挙げてチャレンジ。その取り組みの中で、2年目に先輩社員との共同執筆で投稿した技術論文がロボティクス領域のトップカンファレンス「IROS2023」で採択され、発表した経験を持つ。
ー オムロンを知ったきっかけ・入社した理由
学生時代にデータを活用した機械学習の研究を行っていた私は、就職先としてAI系ベンチャー企業ですぐに力を試すか、国内の大手企業でじっくりキャリアをスタートさせるかの2つの選択肢で迷っていました。企業の研究内容を知るために論文を読んでいた時に偶然目にしたのが、オムロンの技術論文誌「OMRON TECHNICS」※1に掲載されていたオムロンの卓球ロボット「フォルフェウス」についての論文です。ビジネスや営利にすぐに直結するものではないロボットづくりを行うオムロンに興味をもつとともに、本気でその開発に取り組んでいる姿勢に大いに惹かれました。その源泉は何なのかを知りたいと思い、入社を決めました。
※1 OMRON TECHNICS
ー 現在の仕事内容
現在は創薬研究の自動化を図る「次世代ラボオートメーションシステム」※2の開発プロジェクトに参画しています。我々のチームでは、研究員が行っている非定形な作業を効率化するための人と協働するアーム付きロボットを開発しています。その中で私は、ロボットの移動経路計画におけるアルゴリズム開発を担当。多様で複雑な実験を行う創薬研究の現場課題を目の当たりにし、それを自分たちの技術で解決していくというミッションに責任感を感じるとともに、大きなやりがいを持って取り組んでいます。
※2 中外製薬とオムロン、オムロン サイニックエックスが目指す人が活きる「次世代ラボオートメーション」
ー 仕事のやりがいについて
私たちが取り組む新しいロボットの開発には、幅広い技術分野の知識と創造性が求められます。そのために、業務上はもちろん多数の社内勉強会などを通して、仲間とともに知見を深め技術を高め合いながらプロジェクトに関わることが、自己成長につながっています。
社内にはさまざまな専門知識の引き出しを持つ人財が集まっているため、課題に直面した際には仲間の技術者たちと協力して解決策を考えていくことができるので、大変心強い。密なチームワークのもとで日々着実に自分の成長を感じられるのがやりがいにつながっています。また、こうして自分たちが一から創り上げたものが思い通りに動いたときのおもしろさや喜びは格別です。
今後、チャレンジしたいこと
技術者の使命は社会やお客さまの困りごとを解決するとともに、成果を技術論文として世の中に発信し続けることだと考えています。ゆえに本業の開発に力を入れつつ、少なくとも年に1件のペースで論文を投稿することを目標に置いています。こうした自己研鑽を通して、自らの強みとなる技術の切り札(使える技術の深さ、多さ)をたくさん手に入れ、さまざまな社会的課題を解決するために、オムロンが目指す人と機械の未来像である「人と機械の融和」をしっかりと考慮した製品・サービスを形にできる技術者になりたいです。
苦手だった英会話の勉強。
メール・チャットのチェック。チームミーティングで困りごとやその日行うことを共有。
雑談やSNSで話題になった論文を読む。
思い付いたアプローチをシミュレーションで検証。
食堂で世代の近い仲間と昼食。食後は卓球を楽しむ。
午前の検証結果を整理。
検証結果の資料をチームで共有。深い議論になることも。
ミーティングの結果を受けて、調査や実装。
チームをまたがり、業務に関わりそうな論文を互いに紹介し議論。
基本的に残業はしない。勉強会の発表番のときは準備を行う。
仕事に自己研鑽、副業、プライベート活動とやりたいことが多過ぎて、たまにパンクしそうになります。そうした時はそれらをすべて書き出し、不急のものをバッサリと切り捨てるようにしています。また、しっかりと休暇も取得するようにして、家族や友人と過ごしたり趣味のボルダリングで体を動かしたりすることでリフレッシュしています。