MY PAGE
2027

本部長メッセージ

専門性を磨きつづけ
好奇心を存分に発揮し
未来を創造しよう

執行役員
技術・知財本部長 兼
オムロン サイニックエックス株式会社 代表取締役社長
技術専門職(情報工学)

諏訪 正樹Masaki Suwa

博士(工学)

「技術」と「知財」が一体となり、ソーシャルニーズを創造する

オムロンでは長期ビジョン「Shaping the Future 2030」において、事業を通じて解決する社会的課題として「カーボンニュートラルの実現」「デジタル化社会の実現」「健康寿命の延伸」の3つを設定しています。
事業としては、制御機器事業・電子部品事業・社会システム事業・ヘルスケア事業を展開しており、これらの事業の根幹には、私たちが“Sensing & Control + Think”と銘打つ全社共通のコア技術があります。
このコア技術を進化させ、各事業の競争力強化と成長を担うとともに、近未来に起こりうる社会的課題を先取りし、それらを解決するソーシャルニーズの創造に取り組んでいるのが、オムロンのコーポレートR&D組織である技術・知財本部です。また、その実現において、企業にとって重要な経営資源である知財・無形資産に関する全社のガバナンスを統括し、研究開発や各事業に対する知財戦略を立案して実行しています。このように、「技術」と「知財」の両輪でオムロンの技術経営を担うのが技術・知財本部の役割です。

「技術」と「知財」が一体となり、ソーシャルニーズを創造する

課題の本質を見極め、広い視野で解き明かす

技術・知財本部で行う技術開発の特徴は、お客さまの現場へ価値を届けることにこだわり続けることです。私は、博士卒で1997年にオムロンに入社し、センシング技術開発に長年携わり、画像認識によるOCRと呼ばれる文字認識機器や交通流センサー、電子機器の製造現場で使われる基板検査装置などを世に送り出してきました。この中で経験したのは、実際の現場で装置を使ってもらう検証段階で、毎回新たな技術的な壁にあたったことです。ここでの壁は、難易度が非常に高いことが多く、基礎となる技術開発から見直す必要があることも珍しくありません。
壁にあたった時に大事にしているのは、安易な解決策を探すのではなく、価値を提供するための本質的な課題解決を目指すこと。そして、これまでの前提や自社技術に縛られないことです。社外研究機関や企業の技術にも注目し、ともに価値提供に向けて共創するパートナーを見つけることで課題解決を実行してきました。そのためには、国内外問わず頼れる専門家たちとのネットワークを築いておくことが重要です。技術が高度化・多様化する中で、技術開発にはスピードが求められます。お客さまへ価値を届けるため、常に幅広い視野で社会に存在する技術を見渡し、有効な技術は積極的に取り入れる技術開発を推奨しています。

技術・知財本部で行う研究開発

プロフェッショナルであるために

技術で未来を創造してくために、重要なことが2つあります。まず、自信の持てる専門的なフィールドを獲得し、それを磨き続けることです。技術・知財本部では、多様なフィールドのメンバーが一緒になり仕事に励んでいます。自分の強みとなる知識や技術、経験を持つことが、よりよいチームをつくり、技術開発を推進していく力になります。
そして、もう一つは好奇心です。“sense of wonder”という言葉がありますが、技術開発では物事の些細な違和感から目を背けず、「それって本当ですか?」と自らを問い質せることがとても大切です。そして、その原因を探求するために考え、行動する原動力にも好奇心が必要です。このように、好奇心が「自ら問いを立て」、社内外に働きかけながら「粘り強く解いていく」根源となります。
事業を通じた社会的課題の解決に向けて、専門性を磨きつづけ、好奇心を存分に発揮することで、プロフェッショナルとなり、挑戦する楽しさをともに味わっていきましょう。

技術・知財本部が求める人材