
2024/06/05
OSXの共同研究成果が、8/6からLos Angelesで開催されるACM SIGGRAPH 2023 Emerging Technologiesに2件採択されました。8/10までの開催期間中デモ展示を行います。
SomatoShift: A Wearable Haptic Display for Somatomotor Reconfiguration via Modifying Acceleration of Body Movement
Takeru Hashimoto (The University of Tokyo),
Shigeo Yoshida (OSX), Takuji Narumi (The University of Tokyo)
本研究は、東京大学大学院情報理工学系研究科 葛岡・鳴海研究室(https://www.cyber.t.u-tokyo.ac.jp/ja)との共同研究成果です。装着型の力フィードバック装置によって人間の動きに介入することで、新たな身体感覚を生み出すことを目指したものです。インピーダンス制御を利用し瞬間的に装着者の動きに介入することができ、これにより外部から力が加えられているという感覚ではなく、体の物理的な特性が変化しているような感覚を生み出します。
我々が提案する「SomatoShift」を手に装着すると腕の動きをサポートでき、足に装着すると歩行をサポートすることができます。体のさまざまな場所に自由に装着できるようにすることで、人間拡張技術や支援技術に貢献できると考えています。
Transtiff: Haptic Interaction with a Stick Interface with Various Stiffness
Ayumu Ogura, Kodai Ito (Aoyama Gakuin University),
Shigeo Yoshida (OSX), Kazutoshi Tanaka (OSX), Yuichi Itoh (Aoyama Gakuin University)
本研究は、青山学院大学 理工学部 伊藤研究室(https://x-lab.team)との共同研究成果です。人間の手指の感覚は非常に敏感で、手指で操作する物体の特性や、物体を通して触れる対象物の特性を認識することができます。本研究では、手指で操作する「棒状」物体の硬軟を制御することで、手指で操作する棒状物体の特性のみならず、それを通して触れる対象の触覚表現を拡張する手法を提案しています。
我々が提案する「Transtiff」は、動的に剛性が変化する関節を持たせた棒状のインタフェースです。小型モーターを使用したピストン機構によって関節に使用されるチューブ内の液体にかかる圧力を変化させることで、関節の剛性を制御しています。これにより、同一のインタフェースでありながら、ブラシで書いているような感覚とペンで書いているような感覚など様々な感覚を生み出すことを可能にしています。