近未来をつくる会社

About Us

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    近未来をつくる会社

    創業者立石一真の時代からオムロングループに受け継がれた技術経営スタイル、SINICによる近未来デザインからのバックキャスティング。

    オムロン サイニックエックス(OSX)は、この最先端を担い、近未来の社会から必要とされる革新的技術を手繰り寄せ、社会実装を実現するための具体的なアーキテクチャを創出するミッションを背負い、2018年、東京本郷の地で立ち上がりました。
    OSXでは、世の中の変化の兆しとそこから生まれる社会的課題をいち早く捉え、解決のボトルネックとなる技術的課題との重なりから、本質的な研究上の問い、魅力的な研究課題を作り出すことを目指しています。社会的課題に根ざした研究課題を共有して、アカデミアとビジネスが本気で叡智を結集することで、社会を動かし人々のライフスタイルを革新する大きなインパクトが実現できるとの信念の下、研究を進めています。
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  • サイニック理論
    サイニック理論 (1970, Tateishi)
    サイニック理論 拡大図
諏訪 正輝
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OSX立上げにおける思い

OSXはもともと「AIの研究拠点を設立する」という構想で当初準備が進められていました。しかし、オムロン社内でディスカッションを繰り返すうちに構想がブラッシュアップされ、近未来をデザインし、そのために必要なテクノロジー群を構想し、中でもコアとなる革新技術を創出するための研究拠点というコンセプトへと発展していきました。もともとオムロンは、創業者が打ち立てた未来予測論(SINIC)をベースに、世界に先駆けて信号制御システムや自動改札機など数々のイノベーションを生み出してきました。創業者はこれを「ソーシャルニーズの創造」と呼んでおり、今でもオムロンの企業理念のなかに根付いています。OSXという組織は、SINICという未来予測論を新時代に即したものとして見据えながら、革新技術を起点にしたソーシャルニーズを創造するというユニークなものにしたいという思いを持っていました。

しかしながら私を含むオムロンのメンバーだけで、非連続的であり複雑さを増す十数年先の技術進化を予測し近未来をデザインすることは極めて困難です。ゆえに、このOSXという〝出島〞をオープンイノベーションの場として、国内外から優秀な研究者や専門家などを招いてディスカッションしながら革新技術起点の近未来をデザインしたいという思いをもつようになりました。

これからのOSXが目指すところ

「近未来デザイン」といっても、単なる未来の夢想ではありません。OSXでは具体的な未来の姿をクリアな社会実装のイメージにまで落とし込みます。現在はAIやロボティクス、センシングなどが着目している技術の中心ではありますが、SINIC理論でいうところの「人と機械の融和」を具現化していくためには、人と機械のコミュニケーションや、その間を流れる知識や情報などの多様なデータのハンドリング、機械の身体性などさらに深堀りしていくべき技術領域はどんどん広がっていっています。社内で閉じることなく、社外の人達と議論を深めていきたいと考えています。

また人材の観点では、これからも今まで以上に多様性を拡大していきたいと考えています。OSXには設立以来2年を過ぎた時点で、すでに10か国以上の研究者がインターン等でOSXに来て互いに切磋琢磨しながら共に働いてきました。今後はより多様な人材を世界中から招聘して革新技術のタネを創出していく予定です。

CEO諏訪 正輝
Vision

企業フィロソフィ

オムロングループの企業理念を、最新のやり方で、より強く実践することにコミットし、日々挑戦を続けています。小さく経験が浅い企業にとって至らぬ点も多々あれども、その一つ一つの地道な一歩が我々の挑戦です。

自由と多様性を重んじる風土の中で、勢いと強い腕っぷしを持ったエンジニア・研究者が、お互いの長所・短所を理解し活かし補完しあいながら、未来起点でチャレンジし、我々自身の存在感を高め期待を集め、事業を作り出し、個人も成長する、そのようなプラットフォームを目指します。

社憲:われわれの働きでわれわれの生活を向上しよりよい社会をつくりましょう(Our Valuses私たちが大切にする価値観)ソーシャルニーズの創造:私たちは、世に先駆けて新たな価値を創造し続けます。絶えざるチャレンジ:私たちは、失敗を恐れず情熱をもって挑戦し続けます。人間性の尊重:私たちは、誠実であることを誇りとし、人間の可能性を信じ続けます。オムロン企業理念

研究フィロソフィ

(自由と多様性)無限の才能を活かしきる風土(チャレンジ)人類の限界への挑戦・実世界での挑戦(未来起点)ソーシャルニーズの創造(人財・チーム)多様な人財が補完し合うチーム・協力精神 実践→(存在感)論文・講演・ニュース・コンペ・デモ展示(新規事業)特許・事業企画コンサル(キャリア)業界をリードする人財を輩出

未来起点 我々の研究は多様ですが、その一つ一つが未来の社会を作るピースになることを目指します。
社会課題起点 大きな社会課題に根ざし近未来のあるべき姿を考え、その阻害要因を考えます。
インパクト重視 そしてそのような阻害要因のうち、広範囲に影響を与えている技術的な要素を本質的技術課題として抽出し、それを解決することを考えます。これにより、社会インパクトと研究インパクトの両立を目指します。
オープン志向 大きな課題を最適に解くのに一人で抱え込むのは得策でないことも多くあります。このため、しばしば同種の課題を解く同志と繋がりコミュニティの力で解決します。
トレードオン志向 トレードオフにおける調整ではなく、二つの対立する性質の両立によりトレードオフ曲線を一段引上げ、技術を向上させることを目指します。
境界領域重視 学術分野の融合による新たなイノベーションを目指します。

研究領域

オムロングループでは、人と機械の「協調」という概念からさらに踏み込み、より一体感のある「融和」という概念を実現すべく、日々研究開発を進めています。
この概念を明確化し具現化するため、OSXでは、人の知能のうち、知覚・解釈、運動・行動生成の機能に加え、人同士とのやり取り・人と機械のやり取りを促進テクノロジに向けて、研究を展開しています。

PERCEPTION/INTERACTION/ROBOTICS

  • PERCEPTION
    機械が実世界の複雑な現象を理解するには、マルチモーダルかつ、多次元のセンサ情報に基づいて、高度な概念化をする必要があります。これらに加え、概念化された情報を元に、どのように外界とやり取り・駆け引きしながら、高度な判断・制御を実現するのかを考える機械も、他のグループと連携しながら研究しています。
  • INTERACTION
    人と人、人と環境、人と機械のやり取りを、より容易に最適に快適に実現する機械を研究しています。何かを必要とする人と解決策を必要とする人のマッチング、チームやグループの最適化、データと意味の変換、人から機械への概念レベル教示など、実世界に根ざした興味深い課題に最先端のAI技術で切り込む研究を展開しています。
  • ROBOTICS
    人の実現している作業をロボットで代替するには、手順とコツのそれぞれのレベルでロボットが方法を習得する必要があります。近年では固定型のアームをモバイルロボットに搭載して移動しながら人のような作業を実現することも求められます。このため、手順・コツの簡単教示、見て触れ環境から学び考える人のようなしなやかな状態制御、移動の最適化に関する研究を、他のグループと連携しデモシステム等も構築しながら研究しています。

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