健康経営
Health Management

トップメッセージ

当社はオムロングループの健康経営を牽引する会社として、社員一人ひとりの健康保持・増進に努めます。また、グループの全社員がいきいきと働くことができるよう、健康推進体制を整え、心身の健康や多様な働き方など様々な観点で取り組みを推進します。オムロン エキスパートリンク株式会社
代表取締役社長 山田 義則

目的

当社は活力に溢れる職場からイノベーションを創出し、オムロングループの一員としてよりよい社会の実現に貢献することを目的に、「健康経営宣言」に基づき健康経営®の実践に取り組んでいます。また、自らの取り組みを通じて得た知見を活かし、社会全体における健康経営の実践に貢献していくことを目指しています。

■オムロングループ健康経営リンク
従業員の健康(オムロン公式サイト)

※「健康経営®」は、NPO法人健康経営研究会の登録商標です

推進体制

健康経営戦略マップ

健康経営の推進にあたっては、経営課題の解決につながる健康課題を特定し、それらを解消するための手段や具体的取り組みに落とし込むため健康経営戦略マップを作成しています。健康経営戦略・ストーリーを明確にすることで、取り組みの実効性を高めています。

健康経営戦略マップ 図

健康経営戦略マップ【PDF:468KB】

健康経営推進体制

オムロングループでは、従業員の健康への取り組みを中期経営計画におけるサステナビリティ重要課題の一つとして設定しています。具体的な取り組みは、執行会議で承認された年度目標や計画に基づいて進めており、内容や進捗状況の報告に基づいて、取締役会が監視・監督を行っています。健康経営担当部門は、産業医・産業保健スタッフといった専門職、健康保険組合と連携し、組織横断で目標達成に向けた課題解決への対応を進めています。当社は、オムロングループの健康推進体制に沿った活動を実行しています。

健康経営推進体制図 *Boost5:仕事における集中力や豊な人生に直結する要素として「運動、睡眠、メンタルヘルス、食事、タバコ」の5項目を選定し、それらの要素において社員の集中力向上にフォーカスした取り組み

取り組み

  1. 1. 従業員の健康保持

    オムロングループでは、心身の健康を向上することで、職場で集中力を発揮し、私生活も存分に楽しみ豊かな人生に直結する要素として、「運動」「睡眠」「メンタルヘルス」「食事」「タバコ」の5項目を、重点テーマ「Boost5」として選定し、各項目に指標を設定しています。Boost 5の5つの指標をより多く達成している社員ほど健康状態が良好で、ワークエンゲージメントが高い傾向を示していることから、当社では指標達成3項目を目標に取り組み、2024年度は79.4%の社員が達成しました。

    目標:2025年度3項目以上の達成者80%

    ■健康づくりを応援する5つの指標「Boost5」

    ■Boost5 3項目指標達成者の推移

    2024年度はこれまでの「Boost 5」の達成割合が半数以下で推移している「運動」、および、前年度比較で達成割合が低減した「睡眠」に注力し、楽しみながら参加できる健康イベントの開催や隙間時間に学べるEラーニング、また、意識をしなくても健康行動に結びつけられる環境整備の両面で「Boost 5」の取り組みを推進し、運動習慣は前年比6.8ポイント向上、睡眠は前年比2.8ポイント、メンタルヘルスは3.9ポイント向上しました。

    ■Boost5の推移

    2022年 2023年 2024年
    食事(BMI18.5以上25未満の適正体重) 65.2% 67.8% 68.5%
    睡眠(1日平均睡眠時間6時間以上8時間未満) 56.3% 49.6% 52.4%
    運動習慣(週2回以上の運動習慣) 46.8% 48.7% 55.5%
    タバコ(タバコを吸わないorやめた) 90.2% 89.6% 88.8%
    メンタルヘルス
    (精神的なストレスとうまく付き合うことができている)
    75.2% 77.0% 80.9%
  2. 2. ワークライフバランスの推進

    オムロングループでは、社員一人ひとりの健康の維持・増進と創造性の発揮・生産性向上を両立させ、個人と企業の持続的成長につなげていくため、ワークライフバランスの推進に取り組んでいます。この考えのもと、就業規則等を見直し、業務効率の向上に取り組んでいるほか、フレックスタイム制やリモートワークを導入しています。さらに、キャリアプランやライフスタイルの多様性を尊重し、ワークライフバランスの充実やスキルアップを図ることを目的に、自宅を勤務地としたホームオフィス制度、週3日または週4日の勤務や1日2時間までの勤務時間短縮を可能とした短日・短時間勤務制度、キャリア形成に役立つ外部での学び直しのための勉学休職制度が2023年より新たに追加されました。
    当社では、社員がワークライフバランスのとれた毎日の中でいきいきと働き、失敗を恐れずチャレンジできる環境を整えることで、企業理念にある「ソーシャルニーズの創造」の実現を推進します。

  3. 3. メンタルヘルス支援

    オムロングループでは、ストレスチェックに基づいた組織診断や職場ヒアリング、産業保健スタッフ等の支援による職場環境改善活動等を実施し、心身ともに健康な職場作りに取り組んでいます。当社の2024年度のストレスチェック受診率は100%でした。また、セルフケアの知識普及と実践促進のため、全社員を対象にメンタルヘルスセルフケア研修を行い、当社の2024年度の受講率は98.8%でした。
    さらに管理監督者を対象としたメンタルヘルスラインケア研修も実施し、2024年の受講率は100%でした。
    また、社員からの個別相談は、産業医、看護職、カウンセラー等の社内の産業保健スタッフが相談対応を行うほか、すべての社員が24時間対応可能な外部カウンセリング機関を利用できる等、相談窓口を複数設置する体制を整え、メンタルヘルスケアの推進を図っています。
    ストレスチェック後の集団分析結果を元に各職場で職場環境改善アクションを行い、職場環境改善が効果的に実行できるようなPDCAサイクルを推進しています。

  4. 4. 喫煙対策

    オムロングループでは2020年4月に、就業規則による就業時間内(昼休みを含む)禁煙を制度化しました。この「全社禁煙化」の開始に向けて、2019年度より段階的な環境整備に取り組みました。加えて、健康保険組合と連携した禁煙支援策として、全社禁煙イベント「卒煙マラソン」や禁煙外来補助等を行いました。これらの取り組みにより、当社の2024年度の喫煙率は11.2%となりました。

  5. 5. 女性の健康

    ヘルスリテラシー向上のため、当社は全社員を対象に「働く女性の健康応援セミナー」、「乳がんセミナー」を実施し2024年度は36.0%の社員が参加しました。男性社員も女性特有の身体の仕組みや健康課題について理解を深めることができ、参加者はセルフケア意識の向上や行動変容につながったと回答しています。

  6. 6. コラボヘルスの推進

    健康保険組合との共同事業(コラボヘルス)を通じた病気の予防や健康づくりを積極的に進めています。定期健康診断にがん検診※を導入し、受診率の向上を図っています。
    また2022年度から健診情報等を社員自身が活用して効果的な予防・健康づくりを促進するヘルスケアプラットフォームを導入し、健康行動の改善につなげているほか、健康診断やレセプトデータ、社員へのアンケート調査等の健康データの解析などにも取り組んでいます。
    ※健康保険組合事業として行われる胃がんリスク検診、前立腺がん検診、大腸がん検診を特定対象年齢に対して定期健康診断の際に同時実施

  7. 7. 安全衛生の推進

    当社は、労働安全の継続的な向上に取り組んでいます。
    社員の健康障害防止の基本対策等を行うため、50名以上の事業場に安全衛生委員会(原則月1回)を設置し、職場の安全対策や熱中症・感染症予防・禁煙推進などのテーマについて審議を行っています。また、安全対策のため、転倒災害などの労働災害防止の啓発活動や職場の代表者による職場巡視やその結果の共有を行い、定期的に職場環境の見直し・改善とその実施に取り組んでいます。

  8. 8. 健康経営各種指標の実績値

    戦略マップに沿って各種指標を見える化し、前年度比改善(項目により維持)を目指して取り組んでいます。

    ■健康施策の取組状況に関する指標

    項目 2022年 2023年 2024年
    定期健康診断受診率 100% 100% 100%
    ストレスチェック受診率 95.2% 99.6% 100%
    メンタルヘルス セルフケア研修受講率 99.0% 100% 98.8%
    メンタルヘルス ラインケア研修受講率 100% 100% 100%
    健康経営浸透率 97.0% 97.2% 98.5%
    健康施策の満足度 - 92.9% 93.3%
    年間総実労働時間数 1,892 1,884 1,820
    精密検査受診率 46.3% 75.3% 91.5%
    特定保健指導実施率 42.1% 63.8% 準備中
    重症化予防策(保健師による健康面談実施率) 88.2% 91.7% 94.9%
    女性の健康課題に関する施策への参加状況
    (全従業員対象の受講率)
    5.0% 24.8% 36.0%
    有給休暇取得率 63.1% 66.9% 67.7%

    ■健康関連の最終的な目標指標

    項目 2022年 2023年 2024年
    Boost5 3項目達成者
    (5つの健康指標中、3項目以上達成している従業員割合)
    76.3% 77.8% 79.4%
    ワークエンゲージメント(偏差値)*1 52.0 52.6 52.9
    高ワークエンゲージメント者率*2 15.7% 16.9% 16.0%
    パフォーマンス(プレゼンティーイズム)*3 70.5 67.9 70.1
    アブセンティーイズム*4
    (健康問題による1か月以上の欠勤・休業がなかった従業員の割合)
    97.5% 96.8% 97.0%
    企業理念・ビジョンへの共感(偏差値) 52.3 51.6 48.3
    心理的安全性(偏差値) 50.7 50.5 51.6
    *1 ユトレヒト・ワーク・エンゲージメント尺度と相関の高い8項目を用いた独自の調査票で測定。実績値は偏差値で算出(一般平均50、高いほど良好な状態を示す)(2024年度 回答数326名 回答率100%)
    *2「ワークエンゲージメント」の偏差値が60以上の回答者の割合(2024年度 回答数:326名 回答率:100%)
    *3 WHO-HPQにて測定。実績値は絶対的プレゼンティーズム(0~100点)の全従業員平均(2024年度 回答数:326名 回答率:100%)
    *4 健康問題による1か月以上の欠勤・休業がなかった従業員の割合(2024年度 測定人数:326名 回答率:100%)

    ■労働安全に関する指標

    項目 2022年 2023年 2024年
    労働災害件数 8件 5件 1件
    死亡災害件数 0件 0件 0件

外部評価

当社は、経済産業省が日本健康会議と共同で優良な健康経営を実践している大規模法人を顕彰する「健康経営優良法人(ホワイト500)」に認定されました。
また、スポーツ庁が運動不足である働き盛り世代の健康増進のためにスポーツの実施に向けた積極的な取り組みを行っている企業を「スポーツエールカンパニー」(英語名称:Sports Yell Company)として認定する制度においても認定されました。

2025 健康経営優良法人ホワイト500 ロゴ

SPORTS YELL COMPANY 2025

健康経営優良法人認定制度(METI/経済産業省)
スポーツエールカンパニー:スポーツ庁 (mext.go.jp)