SDTM事業推進部が支援した、オムロン リレーアンドデバイス株式会社が「くまもとDXアワード」奨励賞を受賞!
2022年6月27日に、イノベーション推進本部 SDTM事業推進部(以下、SDTM)が支援したオムロン リレーアンドデバイス株式会社(以下、OER)が、熊本商工会議所主催の「くまもとDXアワード」にて、奨励賞を受賞しました!
OERの現場担当者自らが、デジタル技術を活用した業務の効率化・自動化で、生産ライン稼働率の改善を実現した取り組みが高く評価され、今回の受賞につながりました。
SDTMは、2019年から本活動のような「現場DX®*」を支援してきました。
*:現場DXとは、日々の現場活動から生まれる改善のきっかけを、データの活用によって飛躍的な進化と価値創出に昇華する現場のイノベーションと定義しています。
OERでは、リレーの全自動生産ラインにおいてメンテナンス効率化や廃棄ロス低減、稼働率の見える化で、生産効率の改善に取り組んでいます。そのなかで、熟練者でも気づけない暗黙知や煩雑な集計作業などさらなる改善に向けて、SDTMが提供する自律型業務改善サービス「pengu」(以下、「pengu」)を導入しました。
「pengu」を導入したことで、人手作業では月1回程度しか実施できなかった膨大なデータ集計作業を、デイリーで廃棄ロス量や稼働率の見える化を自動的に実現できるようになりました。その結果、カン・コツ・経験ではなくデータに基づいて、メンテナンスや改善活動の優先順位付けや判断が行えるようになり、サービス導入後にはライン稼働率が10ポイントも改善しました。
さらに、「pengu」のサポートサービスの活用で、OERメンバー自らが自動化のプログラムを作成でき、見える化したデータや作業の成果をチームに配信できるようになりました。これにより、チーム自体が成長を実感でき、作業者と保全者間で意思疎通が図りやすくなるなどの成果が生まれており、他部門(開発部門、他事業所)にも導入が進んでいます。
■ 受賞者:OER 冨岡 弘一のコメント
紙に書いたり、電卓を叩いたりと、非効率でアナログな作業と感じていた部分をDXで変革できないかと思っていた時に、SDTMの活動を知り自分たちでDXをできるチャンスだと思いました。デジタルを活用した効率化・自動化を実現でき、実際に成果を上げることができ、嬉しく思っています。
最初プログラムを自分自身で作るのは大変だと思っていましたが、SDTM側でしっかりとサポートをしていただけたことで簡単に導入でき、自分たちで作り、改善し、自走できる仕組みができたので、非常に心強く、ありがたかったです。
■ SDTM戦略統括マネージャー河野 智樹のコメント
DXの取組みの中で「pengu」は、デジタイゼーション、デジタライゼーションに相当します。この領域でのOERの活動を評価いただき、受賞できたことは大変嬉しいです。
今取り組んでいる自律型業務改善サービス「pengu」は、トップダウンから方策を落とし込むのではなくボトムアップで進めていく活動にデジタルの力を取り入れた改善活動と捉えています。
ひとつの“点”の改善から始まり、無数にある”点”の改善がつながり”面”となる中で、組織を横断した生産性向上の連鎖が始まり、組織的な大きな効果につながる取組みだと思っています。「pengu」を活用した冨岡さんの部隊の取り組み成果が、他横部門にも広がっていき、前向きにデジタル化の改善に取り組くもうという風土改革にもつながっていきました。
これからも、お客様の改善進化とともに、我々のサービスも進化し続けます。その実現に向けて、毎日、気づき、学び、仮説、検証することをハイサイクルで回し、サービス進化を継続していきます。今後もOERと共創していく中で、現場視点での発見をサービスに取り込んでいきたいと思います。
■ くまもとDXアワードについて
熊本県内のデジタルトランスフォーメーション(DX)の活動、およびその成果に対して表彰する、熊本商工会議所が2021年に新設したアワードです。