要件定義から設計、評価までの全工程に携わり、お客様の現場で装置立ち上げやその後の運用マニュアルまで作成するなど、幅広い業務をしているBさん。技術スキルのみならずコミュニケーションやマネージメントのスキルも求められるポジションでどのように業務を進めているのか、語ります。
入社以来オムロングループ内で就業しており、いま開発しているのは検査装置を操作するアプリケーションです。具体的には、工場で使用される紙や携帯の保護フィルム、充電器につける絶縁体シートなどを製造する過程における製品の不良欠陥(スジ、穴など)などを画像でリアルタイムに検出する検査装置に搭載されているアプリです。
私が担当している業務は幅広く、開発でいうと要件定義や設計、評価、お客様用のマニュアルの作成などもしますし、実際にお客様の現場で装置の立ち上げのお手伝いもするので、ほぼ全行程に関わっています。立場的にはプレイングマネージャーのようなポジションとしてメンバーのとりまとめも行っているため、顧客からメンバーまで多岐にわたる人とのやり取りがあります。
そのため技術だけでなく調整スキルも非常に大事。とくに、どの工程においても大事なのはコミュニケーションです。たとえばメンバーと話をする時は作業指示をするだけでなく、関係者とどんな議論があったかなど、その背景・開発の目的をきちんと伝えて理解してもらい、協力して進めることが大事だと思っています。
各プロジェクトの最終フェーズでは、お客様のところに製品を納品する際に立ち上げ担当者のサポートとして同行するケースがありますが、たまにソフトウェアを起因としたトラブルが発生します。
その場ですぐに修正対応をしないといけませんが、お客様の予定もありますし、急いで原因究明をしなければいけません。現場では原因がわからないこともあるので、 そういう時はとくに大変ですね。
それでも、今の仕事にはとてもやりがいを感じています。前職はデジタルテレビの開発をしておりましたが、プロジェクトの規模が大きかったため、不特定多数の人が参加していました。そのため、自分の担当範囲がきっちり決まっていて、与えられた一部の作業をこなす感じでエンドユーザとの関わりがほとんどなかったのです。
転職活動を経てオムロンエキスパートエンジニアリングに入社してオムロンの検査装置の開発部署に派遣されたのですが、お客様それぞれの工場に合わせた検査装置を開発するので、企業ごとのご要望を聞いてカスタマイズする必要があります。つまり、お客様からのフィードバックをしっかりいただける開発環境で、お客様を近くに感じられる点にやりがいを感じています。
エンジニアになって20年が経ちいろいろな仕事の仕方を経験しましたが、いまのポジションが一番、自分に合っていると感じています。開発の現場から外れて完全にマネージャになってしまうとつまらないかなと今は思っているので、これからも引き続きメンバーの取りまとめをしながら開発も続けていきたいです。
最近だと、AI技術を取り入れた製品開発もやっていて、実際にもうすぐ一号機が発売されます。今後の開発プランでは、プログラミングの中にAIを入れて品質を高めたり、開発や検証側にもAIを活用して業務効率化をしたりしていくようなアイデアも出ており、私もこうした開発にチャレンジしていきたいなと思っています。
最近だと、AI技術を取り入れた製品開発もやっていて、実際にもうすぐ一号機が発売されます。今後の開発プランでは、プログラミングの中にAIを入れて品質を高めたり、開発や検証側にもAIを活用して業務効率化をしたりしていくようなアイデアも出ており、私もこうした開発にチャレンジしていきたいなと思っています。
いま通っているオムロンの草津事業所は大きな拠点で、最近は業務外の時間で社内のエンジニアと話す機会があるのですが、そうしたつながりを持てるのは良いなと思っています。
他の開発を担当しているエンジニアと、どんな開発をしているのか、どんな展望があるのか、などといった話ができるのは嬉しいですね。勉強にもなりますし、わかり合える仲間がいるのも心地よいです。この会社のメンバーは穏やかな人が多く、話しやすいと思いますよ。
オムロン エキスパートエンジニアリングは「生涯、エンジニア。」を掲げていますが、私は、少し前まではなかなか生涯エンジニアでいることは難しいのではないかと思っていました。
しかし、社内でも実際に60代になって再雇用されてバリバリ活躍している方がいるのを見て、いけるんだなと思いました。いまでは自分もそうありたいと思っています。
求職者の方にお伝えしたいことは、何よりもまずコミュニケーションが重要だと理解することです。入社してすぐに知識や技術がなくても、コミュニケーションさえしっかり取っていれば成長できると思います。
また、報連相ができていればソフトウェアのを開発する力も身についていくと僕は考えています。ものづくりが好き、という気持ちを大事にし、ぜひチャレンジしてください。
技術は進化する。
私も進化する。
Entry エントリーはこちら