育児休業を取得する前は請負チームのチームリーダーとして活躍していたKさん。復帰後の現在は、FA機器のエレキ評価業務を担っています。育休中の会社のフォロー体制や、復帰後の同僚たちの心配りに感謝しつつ、エンジニアとしての展望を語りました。
私は今、工場に導入される制御機器のエレキ評価業務を担っています。開発製品の評価業務がメインで、製品が規格通りに動いているかどうか、うまく動いていないときにどのような対処をするかなどを判断する仕事をしています。就業場所は、滋賀県にあるオムロン草津事業所内に設置されているオムロンエキスパートエンジニアリングの請負チームです。
産休・育休を取得したのは2020年から2021年にかけての約1年間です。復職後は、部署の人数や業務内容が以前と変わっていたので最初は浦島太郎状態でした(笑)。ただ、直属のチームリーダーが、自身の妻も出産した時期が近かったということもあっていろいろと理解してくれて、スムーズにチームにとけ込むことができました。
会社からは育休中も四半期に1回、状況確認の面談があったので、会社や現場の状況を理解できていたことも大きかったと思います。面談もそうですが、育休中のフォローはとても手厚かったです。保健師さんに健康面について何度か相談させてもらいましたし、2カ月に1回、育児雑誌を送ってもらったのも、初めての育児を応援してもらえている気がして嬉しかったです。
仕事と育児の両立についてですが、保育園の送迎などは夫と協力すれば対応できます。でも、子どもが急に体調を崩した場合は、早退したり休んだりしないといけないこともあります。つい先日も子どもが帰宅後に体調を崩してそのまま入院することに。1週間ほど付き添いで病院にいなければならず、家にも帰れないことがありました。
その時は結局、1~2週間休ませてもらい、同僚にたくさんフォローをしてもらいました。私の分の仕事をしてくれて大変だったはずなのに、出勤した時は「大変だったね」といった声掛けをしてくれるなど、周りの仲間には本当に感謝しています。
長期間休ませてもらった時もそうでしたが、つくづく、同僚には本当に支えられていると感じます。産前は定時に仕事を終え、少しまとめをしてから帰るのが普通だったのですが、今は定時になったらすぐに会社を出ないと保育園のお迎えに間に合いません。「これだけは終わらせておきたい」という状況で焦って作業をしていると、「もう帰る時間じゃない?」とフォローしてもらえることもあります。本当にありがたいですね。私も周りの同僚が家庭の事情などでお休みの場合は、率先して協力したいなと思っています。
エンジニアという仕事柄、業務には波があり、繁忙期は休みをとるのが難しいこともありますが、波が落ち着いた状態であればスケジュール調整もしやすく有休も取りやすい会社です。また育児に関することあれば周りが配慮してくれて、子どもの体調面も気にしてくれるなど、急な休みでも理解があるのでありがたいですね。そういう環境だからこそ、フルタイムで頑張れています。
エンジニアという仕事は男性の比率が高いので、一般的にはまだまだ男性は産休・育休が取りづらい状況なのかな、と思います。男性に限りませんが、役職を持っていたり特殊技能があったりするととくに取りづらいかもしれません。私の場合で言いますと、妊娠した段階で早めに別の人にリーダーを代わってもらったので、スムーズに休みに入れました。
また、この会社では男性でも育休や時短を取得している人がいるので、一般的な会社よりは大分取得しやすい環境かと思います。先日も育休に入った男性がいて、これから1年間は育児に専念するそう。個人ごとのタスクに埋もれず、仕事を横展開でフォローし合える組織であれば産休・育休は取りやすいのではないかなと感じています。
今は保育園への送迎や急なお休みもあるのでバリバリと前線で働くことは難しいですが、もう少し育児が落ち着いてきたら、以前のようにチームをまとめる役割など、組織の中でのキャリアアップもめざしたいです。自分のキャリアについて相談しやすい環境なので、その時が来ればいつでも歓迎してくれると思います。
今後は成果物へのこだわりを大事にしつつ、全体を見渡してスケジュールを考え、顧客のニーズを的確に捉えられるエンジニアになりたいですね。
私が所属する草津の請負チームには、管理業務は行わず自身の技術を高め続ける人もいれば、管理業務をしながら開発業務を行う人もいます。私は産前、管理系の業務割合が大きかったのですが、産休復帰してからは、ほぼ開発業務をさせてもらっています。
今は技術の経験を積みたいと思っているのでそれに集中できる環境に満足しています。自身の希望を受け止めてもらえますし、やりたいことがあれば調整してくれます。こうした環境だからこそ、産休・育休を経験しても当社が掲げる「生涯、エンジニア。」として自分のキャリアビジョンを描けると実感しています。これからも、いろいろな製品に関わり、モノづくりに携わっていきたいと思います。
技術は進化する。
私も進化する。
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